前回間伐した丸太は2本(3m材)を残して集材完了です。
つまり、4人で3時間作業して約1.8㎥の丸太を選木・間伐・造材・集材したことになりますから、1.215㎥/人・日になります。
売上価格を9,000円/㎥と仮定すると、10,935円/日・人になります。
ただし、ここから経費を差し引くことになるので、賃金ベースでは6,000円/日・人ぐらいでしょうか。
これだけの重労働をしてこの賃金は安すぎです。
また、これだけを考えても「植栽経費等」の所謂「山元への還元」は不可能なことは明白です。
イメージアップを目的としたその場しのぎの理想論だけでは何の解決策にもならないということを肝に銘じるべきです。
なお、ここで注意すべきは「間伐材積=売上材積」とはならないということです。
間伐材積は6本×0.5㎥(幹材積)なので3㎥という計算になりますが、売上材積となると約半分になってしまうということ。
森林林業行政を担う者としては知っておくべきでしょう。 |