第14回森林整備(2009年5月30日)

新たな整備地区検討へ

 本会は5月30日(土)、2009年度第4回通常総会を開催しました。執行部から提案された@第1号議案2008年度決算、A第2号議案2009年度活動方針(案)、B第3号議案2009年度予算(案)を審議するとともに、承認されました。第2号議案2009年度活動方針(案)では、現在本会と森林所有者との間で締結している「森林整備等の活動に関する協定」に係る協定期間が今年度末をもって終了することから、来年度以降の新たな整備地区について検討することとしました。今後、林政課とも協議を進めて参りたいと思いますが、多くのご意見を反映できるよう努めたいと思いますので、ご意見をお待ちしています。また、昨年度から取り組んでいる自治研活動については、@人海戦術と引っ張りダコを利用した集材方法、A木材販売方法等について、引き続き研究を進めることとしています。

 今総会には後藤県議が家族で参加し、県政報告のお話を頂くとともに、暫しの間バーベキューを楽しみました。県議は今年度から環境農林常任委員会を離れることになりましたが、「本会活動を通じて引き続き環境森林行政に取り組んでいきたい」と力強い挨拶を頂きました。

総会の様子。 提案する小倉事務局長。その横に後藤県議。
   
   
   
   

労働生産性0.5m3/人以下

         更なる研究を進めます。

 総会前午前中に実施した森林整備活動は、昨年12月に伐採したヒノキ林の玉切り・枝払い・集材作業に汗を流しました。引っ張りダコによる集材を行った結果は、下表のとおり1.292m3を集材しました。15名で約1時間30分の作業時間から計算すると、労働生産性は0.459m3/人になりますが、今回は集材作業のみでしたので、間伐作業等、一連の作業を行ったものと仮定すれば、更に落ちることは明らかです。群馬県の平均労働生産性は確か2.5m3/人程度だったように思いますが、それから考えるとお話にならない程低労働生産性ということになってしまいます。また、下表でも分かるように、末口8cmの3m材が一本紛れ込んでいます。誰が運んだのかは定かでありませんが^^;末口が14cmに満たない3m材は用途が少ないため、こうした労力も削減する必要があります。今後更に研究を進める必要がありそうです。

 なお、集材した丸太はなるべく早く出荷する必要があるので、次回は6月13日(土)を予定することとしています。

樹種名 長級m 径級 本数

材積(m3)

ヒノキ 3.00 8〜 0.019
ヒノキ 3.00 14〜 0.235
ヒノキ 3.00 16〜 0.077
ヒノキ 3.00 18〜 0.097
小計     0.428
ヒノキ 4.00 4〜 0.006
ヒノキ 4.00 6〜 0.029
ヒノキ 4.00 8〜 10 0.256
ヒノキ 4.00 10〜 10 0.400
ヒノキ 4.00 12〜 0.173
小計     26 0.864
    33 1.292

15人÷8時間×1.5時間=2.813人/日

1.292m3÷2.813人/日=0.459m3/人

作業前状況 引っ張りダコ設置(中村・上原・生方)
引っ張りダコを使った集材作業。集材距離が短かすぎる感も・・・ 生方主幹(林技)と石井所長(利根沼田環境森林事務所長)
  滑車を付けて集材。なんとなく林業っぽい。
   
雨が降ってきたので急いで撤収。やっぱり最後は人力!最前線は佐藤前林政課長。 丸太の上で満足気な佐藤前林政課長^^;